P and M

 

 

とあるところに一人の少女がいました。

お家は彩、という場所にあるけど、週末はあまり家にいません。

 

背中に羽根は生えていないし、青色の猫型ロボットの道具もないけれど、それでも少女は元気に飛び回ります。

 

ハートの機体で雪の国にも行けちゃいます。

 

 

そんな少女はあるとき出逢うのです。

好き、と好き、が繋がった先にいた

王子様に。

 

けれど、王子様は遠い国の人。

3時間離れた国の人。

年も離れた人。

 

月日は流れ、少女は美しいまま大人の女性になりました。

かぼちゃの馬車もない、白馬の王子様も迎えにこない、埼京線はいつも満員電車、

世界線の違いを知りいつしか夢や憧れをその心に秘めるようになりました。

 

ただし、諦めはしなかったのです。

たくさんの夢は小さく浮かんでは心の片隅にふんわりと残っているはず。

 

これから

そのひとつぶずつを紐解いてみましょう。

 

 

あなたの心が、時が未来を拓きます。

夢を信じて、強く願って。